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<マウスピース矯正インビザラインのメリット、デメリットについて>
こんにちは。田町スクエア歯科・矯正歯科の中川です。
今回は当院で扱っているマウスピース矯正<インビザライン>のメリット、デメリットについてお話させて頂きます。
まずはメリットについてです。
インビザラインのメリット
・薄く透明で目立ちにくく、違和感が少ない
写真を見ていただいて分かるようにインビザラインを用いたマウスピース矯正は、従来のワイヤー矯正に比べ目立ちにくく、薄く歯面にピッタリフィットしているため違和感が少ないのが特徴です。
ワイヤー矯正では、歯の表面、もしくは裏面にブラケットというポッチを接着するためどうしても違和感が強く出てしまいます。
インビザラインでも歯の動きをよくするため、歯の表面にアタッチメントというポッチを付けますが、白くサイズ感も小さいため違和感が出にくいことが特徴です。
・取り外しが可能であり、日頃の歯ブラシやフロスがしやすく虫歯になりにくい。
ワイヤー矯正は患者さまご自身で外すことができません。そのため食事後にブラケットの周りに食べかすが残存したり、プラークが付きやすくなります。
カレーや赤ワインなど色の濃い食べ物を食べると、装置に着色を起こし汚れが目立ってしまうこともあります。
歯と歯の間にワイヤーが通ってしまうためフロスや歯間ブラシでお掃除することも難しくなります。
インビザラインはご自身で取り外しができ、食事の制限がないことや、通常通り歯ブラシやフロスを使用することも可能ですので、清掃性が良いことが特徴としてあげられます。
歯列矯正は長期間かかってしまうこともありますので、その間に虫歯になるリスクを抑えることができます。
・矯正治療における痛みが少ない
インビザラインは1日22時間使用していただくことで1週間で1枚マウスピースを交換していただきます。
1枚あたりのマウスピースで歯を動かす距離が最大0,25㎜と厳密に規格化されており、比較的弱い力で歯を動かすため痛みが少ないと言われています。
実際私が使用した2年間で痛みがでたことはありませんでした。
逆に言うと、治療中に痛みが出るということはプラン通りに矯正が進んでいないという指標にもなります。
・通院の回数を少なくできる。
ワイヤー矯正では、ワイヤーの交換に1ヵ月に1度来院していただく必要があります。
インビザラインは、医院で交換するものがありませんので、2か月に1度程度チェックのために来院して頂くだけで大丈夫です。
お忙しい方や遠方にお住まいの方で頻繁に来院することが難しい方に最適です。
もちろん1か月に1度、チェックにいらしていただいても大丈夫です。
・矯正中の歯の動きや、矯正後の仕上がりを事前に確認していただける。
インビザラインでは、i Teroと呼ばれる口腔内スキャナーを用いて歯並びをスキャンし、それをもとに3Dシュミレーションを作成することができます。
矯正をするかどうか迷われている方、ワイヤー矯正かマウスピース矯正か迷われている方でも、矯正後の仕上がりを事前に確認して頂いたうえで考えていただくことができます。
またプランを複数作成することができますので、抜歯、非抜歯など仕上がりを比較検討して頂くことも可能です。
・ホワイトニングトレーとして利用可能
歯列矯正により歯並びがきれいに整った後には、インビザラインのマウスピースを利用して、ホームホワイトニングを行うことができます。
当院ではホワイトニングジェルを1本3000円で販売していますのでご希望の方はご相談ください。
インビザラインのデメリット
・取り外しができてしまう
取り外しができることはインビザラインのメリットの1つでもありますが、デメリットにもなります。マウスピース矯正では歯にマウスピースを装着している間しか歯を動かす矯正力は加わりません。
当院では可能であれば1日22時間の使用をお願いしております。
最低でも1日20時間以上は使用していただきたいのですが、患者さまご自身で装着時間をコントロールできるため、使用時間が極端に少ないとシュミレーション通りに歯が動かなかったり、期間が延びてしまったり、歯に痛みが生じてしまうこともあります。
ワイヤー矯正はご自身で取り外しができないため、患者さまは特に何もしなくとも歯並びが改善します。
インビザラインは患者さまご自身のモチベーションと、使用時間のご協力が必要になります。
そのため使用時間が正しく守れているか、マウスピースのフィットが悪くないかどうかのチェックに2か月に1度は様子を見に来ていただくことも重要です。
特にお子様の矯正の場合、ご両親だけでなくご本人のやる気が大事となりますのでご注意ください。
・マウスピースが物理的につかめない歯や、歯の表面積が小さな歯の矯正では、ワイヤー矯正の併用が必要であったり、マウスピース矯正自体の適用が難しいことがある。
生え方があまく、マウスピースが物理的につかめないような歯は一時的にワイヤーを用いる必要があります。
マウスピースが使用できる状態になれば、マウスピースに移行します。
歯の生え方には個人差があります。
上のお写真のように歯が歯茎の上に多く見えている方もいれば、少ない方もいらっしゃいます。
マウスピースは歯をつかんで歯を動かします。マウスピースがつかめる歯の表面積が多ければ多い程、歯を動かす強制力が加わります。
下のお写真のように歯の表面積が少ない歯の方は、期間がかかったり歯の動きが悪くなることがあります。
・歯のねじれの改善や倒れこんでいる歯の傾きの改善に時間がかかる
インビザラインでも時間をかければ改善可能ですが、余計に時間がかかってしまうことがあります。
ワイヤー矯正の方が得意な動き、マウスピース矯正が得意な動きがあります。
当院では事前に患者さまにご説明し、一時的にワイヤー矯正を併用することがあります。
マウスピース矯正、ワイヤー矯正それぞれにメリット、デメリットがあり、得意な動き、苦手な動きもあります。
当院ではそれぞれの特徴を生かした歯列矯正を行っています。
無料矯正相談を行っていますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。
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