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<睡眠時無呼吸症候群治療用 スリープスプリントについて>

こんにちは、田町スクエア歯科・矯正歯科の中川です。

今回は睡眠時無呼吸症候群の治療用スリープスプリントについてご紹介させて頂きます。

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠時に何らかの原因により呼吸が一時的に止まってしまうことで、いびきや起床時の頭痛、日中の眠気、集中力の低下などを起こしてしまう疾患です。

 

睡眠時無呼吸症候群には原因となっている箇所により、中枢性のものと閉塞性のものに分かれ、歯科医院で対応が可能となるものは閉塞性睡眠時無呼吸症候群となります。

内科や呼吸器内科などで検査を行っていただき、軽度から中度の閉塞性無呼吸症候群と判定された方が対象となり、紹介状をお持ちの方は医療保険の対象となります。

閉塞性の無呼吸が起きてしまう原因として、上記のスライドのように就寝中に舌が落ち込むことで気道を圧迫し、空気の通り道が狭窄してしまいます。

完全に気道を封鎖してしまうと無呼吸状態に、閉鎖が不完全になると振動が発生し、いびきが生じます。

 

 

首やのど周りの脂肪、扁桃肥大、小さな顎、舌の肥大などがあると舌の沈下を起こしやすくなり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすリスクを高めます。

 

 

このような症状に心当たりはないでしょうか?

 

治療が必要な睡眠時無呼吸症候群の有病者の方は、成人男性で約4人に一人、女性で10人に一人と言われています。

睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気による機能障害を引き起こし、業績不振や、家族関係の悪化など全体的な生活の質を下げる要因となります。

 

このほかにも、2型糖尿病になるリスクは約1.5倍、高血圧は2倍、虚血性心疾患は3倍、脳血管障害は4倍のリスクが生じると報告されています。

・睡眠時に無呼吸になると酸欠状態がつづくことで、全身に酸素を供給するために交感神経の活動が活発になり、血流が激しくなることで高血圧を引き起こします。

・交感神経の亢進や酸化ストレスの亢進が相乗的に作用し、心臓の動きを抑制します。

 

その結果動脈硬化が進行して、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血を起こしやすくなります。

・無呼吸状態から呼吸を再開する際に覚醒反応を引き起こし、一連の障害が代謝異常につながり糖尿病のリスクを高めます。

スリープスプリントを就寝中に使用して頂くと下顎が前方にキープされることで、舌の沈下を防ぐことができます。

気道を確保することで呼吸をしやすくし、いびきや無呼吸を改善します。

 

適応が難しい方は

・残存歯数が少ない方

・鼻が詰まっており鼻呼吸が難しい方。(先に耳鼻咽喉科での治療が必要になります。)

・成長中のお子さん

・寝つきが悪く神経質な方。(スリープスプリントはサイズ感が大きいため入れた状態では寝つきが悪くなる方もいらっしゃいます。)

・顎関節症をお持ちの方。(先に顎関節症の治療が必要になる場合があります)

・検査の結果重度と診断された方。

 

最近起きても疲れが取れない。起床時に頭痛がする。日中眠くなる。いびきを指摘されるなど心当たりがある方は一度田町スクエア歯科・矯正歯科までご相談ください。